Record China 2009年3月5日(木) 19時21分
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3日、中台でそれぞれ異なる字体を採用している漢字の統一が叫ばれていると伝えられた。中国人民政治協商会議の潘慶林委員が方案を提出した。写真は台湾で採用している「繁体字」。
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2009年3月3日、昨年末に「三通」解禁を果たして交流が進む中国・台湾間で、それぞれが採用している異なる漢字字体の統一を求める声が強まっていると伝えられた。中国人民政治協商会議の潘慶林(パン・チンリン)委員が方案を提出した。南方日報の報道。
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現在、中国本土と台湾では漢字の字体が異なる。台湾で使用しているのは「繁体字(台湾では正体字と呼称)」と呼ばれる伝統的な字体。日本の旧字体に相当すると考えるとわかりやすい。反して、中国本土で使用しているのは「簡体字」と呼ばれる簡略字である。これは非識字率を減らす目的で、草書体などをもとにしながら漢字の大胆な簡略化を図ったもので、64年に完成した。
潘慶林委員の方案は、今後10年間にわたり徐々に簡体字を排除し、繁体字の回復を図ろうというもの。その理由は、以下の3点である。1)現在の簡体字はあまりにも簡略化が過ぎ、漢字本来の芸術性や表意文字としての成り立ちを破壊している 2)かつて繁体字は「複雑で覚えにくく、書くのが面倒」とされたが、キーボードで文字を打つ時代となりその憂慮は解消された 3)中台融和の促進。さらに、台湾は繁体字の世界文化遺産登録を目指しており、中国本土にとって圧力となっている。
この「字体統一」の背景には、急速に進む中台関係の接近もある。昨年5月に台湾で国民党による馬英九政権が発足してから、中台融和は加速した。昨年12月には、中台間の「三通」(中台間の直接の通信、通商、通航)が解禁。これは中華人民共和国が成立した49年以来、長年の懸案だった。中台を結ぶ直行チャーター便の運航も開始し、従来の香港迂回ルートより飛行時間を大幅に短縮、中台間は一気に日帰り圏内となった。(翻訳・編集/愛玉)
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