2009年2月24日、東京・渋谷の量販店内で大麻を隠し持っているところを現行犯逮捕された香港の歌手ジル・ビダル（衛詩）とケルビン・クワン（関楚耀）。2人はかねて交際を頻繁に噂されていたカップル。今回の日本観光で2人の関係が露呈しただけでは済まず、そのキャリアを脅かす大スキャンダルとなってしまった。香港歌謡界で期待のホープだった2人、その経歴を振り返ってみる。

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2人はこれまで複数回、デート現場を目撃された間柄。交際疑惑は否定し続けるも、新人の2人は共に芸能一家の出身で、今後の活躍が期待されていたことから、ことさら注目を浴びていた。

ジル・ビダルは82年香港生まれの26歳。06年に歌手デビュー、これまでに3枚のアルバムを出している。決して美女とは言えないかもしれないが、中国・韓国・フィリピンの血を引くエキゾチックなルックスが印象的だ。芸能界入りのきっかけは双子の姉ジャニス・ビダル(衛蘭)の手引き。姉のジャニスは05年のデビュー以来、異例の速さで音楽賞を総なめし、トップに上り詰めた香港音楽界の最注目株。しかし2人の音楽路線は大きく異なり、抒情的なバラード主体の姉に反して、ジルはダンスナンバーを得意としており、セクシー路線でキャリアを築いている。

一方のケルビン・クワンは83年カナダ生まれの25歳。06年にデビューした歌手兼俳優で、同年最高の「期待の新人」と評された。伯父は歌手で俳優のテディ・ロビン(泰迪羅賓)、また「香港芸能界のドン」とも言える大御所歌手のアラン・タム(譚詠麟)と親子の契りを結んでおり、まさしく芸能界のサラブレッドと言える。さらに、現在の香港でトップの人気を誇る男性歌手ヒンズ・チャン(張敬軒)の兄弟分としても知られている。(翻訳・編集/愛玉)