2009年3月4日、国政助言機関である中国人民政治協商会議が3日から北京ではじまったが、大勢のマスコミも会場に集まり、会議にのぞむ各委員や代表からコメントをもらおうと必死である。特に俳優や著名人の「タレント委員」は注目も大きい。京華時報が伝えた。

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3日午後2時半、中国人民政治協商会議（政協）の第11期全国委員会第2回会議に参加する委員らを乗せた大型バスが天安門広場に止まると、取材陣は通りの真向かいに立ち、インタビューする相手に目標を定め、じっと待ちかまえた。人気俳優のプー・ツンシン（濮存[日斤]）や女優ニー・ピン（倪萍）は、横断歩道を渡る途中ですでに記者たちに囲まれ立ち往生するありさま。

そんなさなか、「あそこにチャン・イーモウが！」との声が響いた。人民大会堂に向かって歩を進めていた著名映画監督チャン・イーモウ（張芸謀）氏が目ざとい女性記者に発見され、マスコミはあっという間にチャン監督を目指してダッシュ。

取材陣に囲まれそうになったチャン監督は、急いで手を振り笑顔で「遅れるからあとで」とうまく切り返したものの、あるテレビ局の女性記者がすかさず前方に立ちはだかった。顔がくっつくほど大接近し、抱きつかんばかりの女性記者の猛攻撃に、チャン監督も思わず苦笑いを浮かべたが、数々の美女を見尽くしてきている監督にとって、この接近戦は効き目なし。ため息まじりに女性記者を受け流し、会場に入って行った。（翻訳・編集/MY）