新疆で貯水ダム59基建設、氷河後退で急務に―中国

Record China    2009年3月6日(金) 8時20分

拡大

4日、「ガーディアン」紙は、中国の新疆ウイグル自治区で温暖化の影響で溶け出した氷河の水を集めるため、貯水ダム59基の建設が計画されていると報じた。写真は新疆ウイグル自治区のムザルト氷河。

(1 / 6 枚)

2009年3月4日、中国の新疆ウイグル自治区でとどまらない氷河の減少から、溶け出した氷河の水を集める貯水ダム59基の建設が計画されていると報じた。イギリスの「ガーディアン」紙の2日の報道を環球時報が伝えた。

その他の写真

中国西部に位置する新疆ウイグル自治区には多くの山脈や氷河がある。氷河は天然の貯水ダムとして機能していたが、気候温暖化の影響でここ20年余りの間に氷河の融水量が大幅に増加しているという。このままでは溶けた水が砂漠へ流れ込み、多量の水資源が消失してしまうとして、同自治区では今後10年にわたる計画で貯水ダムを建設する予定になっている。今後3年間で、各ダムに対して2億元(約28億円)の資金を政府が割り当て、まず29基のダム(総貯水量218億立方メートル)を建設する計画だという。

中国科学院の観測データによれば、ウルムチ1号氷河は1962年の時点と比べてすでに20%以上も減少しており、同自治区の天山山脈、昆侖山脈、アルタイ山脈の氷河が消失すれば、同地域に住む100万人以上の生活用水が不足すると予測されるなど、深刻な状況になっている。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携