中国でもっとも著名だった私設図書館・モリソン文庫=蔵書は後に日本へ―中国紙

Record China    2009年3月7日(土) 19時25分

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2009年3月6日、環球時報は日本の東洋文庫(国立国会図書館の支部)の前身、モリソン文庫の来歴に関する記事を掲載した。写真は浙江省湖州市南潯の嘉業堂藏書楼。清朝時代の書籍や印刷に使った木版が保存されている。元々は個人の収集品であった。

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2009年3月6日、環球時報は日本の東洋文庫(国立国会図書館の支部)の前身、モリソン文庫の来歴に関する記事を掲載した。近年、中国では私設図書館の設立がブームとなっているが、100年前に北京で設立されたモリソン文庫は今にいたるまで中国でその名が最もよく知られている私設図書館である。

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ジョージ・アーネスト・モリソン(1862〜1920)はオーストラリアの出身。1894年に中国を訪問した。上海から四川省、雲南省など西南部を抜け、ミャンマーまで到達した旅の記録を出版、高い評価を受けた。それにより、モリソンはロンドンタイムズの中国特派員として再び中国へと向かった。以来20年以上にわたり中国に滞在し、後には中華民国総統府顧問としても活躍した。

モリソンは北京にきちんとした図書館がないことに気づき、私財を投じて中国に関する欧文書籍を収集、私設図書館を設立した。モリソンが集めた書籍は膨大な量にのぼる。1917年、病気のため中国から離れることとなったモリソンは蔵書を三菱財閥の岩崎久弥に売却した。岩崎はさらに蔵書の拡充につとめ、1924年には日本初となる東洋学専門の図書館及び研究所・財団法人東洋文庫を設立した。東洋文庫の図書館は戦後、国立国会図書館の支部となっている。(翻訳・編集/KT)

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