韓国人留学生、不況の母国をあきらめ中国で就職を希望―上海市

Record China    2009年3月14日(土) 20時20分

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13日、中国の大学に在籍する留学生のうち最も人数が多いのは韓国人だが、本国の経済危機を受け中国での就職を決意する者が増えているという。写真は上海市での就職説明会。

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2009年3月13日、上海僑報によると、中国の大学に在籍する留学生のうち最も人数が多いのは韓国人だが、本国の経済危機を受け中国での就職を決意する学生が増えているという。しかし600万人の中国人大学生とともに就職戦線を戦い抜くのは決してたやすいことではない。理想の仕事どころか、希望条件に合わない仕事を見つけることすら難しいという。

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間もなく卒業する韓国人留学生・朴延秀さんも韓国企業の現地採用への応募を考えている。朝鮮日報によれば、韓国の失業率は11.8%に達しており、仕事を見つけるのは容易ではない。中国で就職した場合、初任給は1万元(約14万5000円)程度と韓国よりやや低いが、物価を考えれば生活水準は中国のほうが上だ。これにウォン安が後押しする。2008年初頭には1元=130ウォン程度だったレートは現在1元=220ウォンと大きくウォン安に揺れた。現地採用ならば給与は人民元で支払われるため、ウォン安の影響を受けない。

しかし中国での職探しはきわめて厳しいものとなった。韓国企業の採用条件は厳しく、TOEFL900点以上の英語力が要求される。また労働ビザ取得条件も厳しく、2年以上の仕事の経験、専門技能、あるいは中国に欠乏している技術職、管理職という条件が課せられている。優秀な中国人学生との競争もある。今や2言語、3言語を習得している学生も多く、それでも彼らの給与は外国人に比べてはるかに低い。

卒業をひかえた朴さんには焦りが見える。「韓国のテレビがやっていたんですけど、一部の女子大生は、実は男子学生もですけど、(就職のために)整形するそうです。または結婚するというのも選択肢です」と話した。あるいは英語を勉強するために留学するということも考えている。「ここ2年というもの、韓国では英語ができない女子大生は彼氏を見つけられないそうです」と朴さんは話し、仕事が見つけられなければカナダに留学すると明かした。(翻訳・編集/KT)

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