「不機嫌な中国」出版で民族主義論争が活発化―中国

Record China    2009年3月24日(火) 15時2分

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23日、国力を付けた中国の西側社会への対応方法などを示した書籍「不機嫌な中国」が、中国の民族主義を助長するのではないかと内外で話題になっていると伝えられた。写真は四川大地震の「全国哀悼日」に愛国心を示す上海市民。

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2009年3月23日、国際先駆報によると、学者数名が共同執筆した書籍「不機嫌な中国」が、中国の民族主義を助長するのではないかと国内外で話題になっている。同書は、国力をつけた中国の西側社会への対応方法などを記している。

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中国の出版物が世界でこれほど大きな注目を集めるのは、96年出版の「『NO』といえる中国」以来だという。当時、数度の台湾海峡危機によって中米間では極度の緊張が続いており、米国内では中国脅威論が台頭。これに対し中国では、「『NO』といえる中国」の出版をきっかけに民族主義が蔓延した。

「不機嫌な中国」への注目度はそれ以来のもので、内容が類似しているだけでなく、同書の執筆者のうち数名が「『NO』といえる中国」の執筆者でもあったため、第2の「『NO』といえる中国」になるのか、という点も注目を集めている理由の1つだという。

香港誌・亜洲週刊は、「同書は民族主義台頭のシンボルだ」と論評。米誌タイムズは、「民族主義に適度な制限を加えなければ、そのパワーは中央政府を好戦的な孤立主義に走らせるだろう」と警告する。

同書の出版によって中国国内でも民族主義に関する議論が活発化している。ネット上では「内政および外交への直言は国策の参考にすべき」「内容が偏りすぎ」など議論百出。一方、中国人民大学の教授は「内容の多くは度が過ぎている。左派の特徴の1つだろうが、批判が多くて建設的な意見が少ない」と懐疑的なコメントをしている。(翻訳・編集/HA)

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