横行する学術論文盗作=信頼回復への動きも―中国

Record China    2009年3月25日(水) 16時52分

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24日、中国で最近、横行する論文盗作の現状を打破する動きが始まっていると米紙が伝えた。写真は論文代筆の広告。

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2009年3月24日、環球時報によると、米紙「クリスチャン・サイエンス・モニター」は23日、中国で論文盗作が横行している現状を打破する動きが始まっていると報じた。中国では名門の浙江大学で中国医学の教授による盗作が発覚したばかり。

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ある学術サイトの運営者によれば、中国では過去十数年にわたって学術論文の盗作や捏造が後を絶たなかったが、大学は名誉や利益のため、具体的な対策をとらないばかりか、問題を隠蔽してきたという。北京大学で教職に就いていた経験を持つ米イェール大学の生物進化学の専門家は、中国の大学では論文の質よりも量を重視するため、盗作や捏造が横行していると指摘。その現状を「指導教官が盗作のテクニックを学生に教えているようなものだ」と表現した。また、北京理工大学の経済学者は「中国では腐敗や欺きは普遍的で、論文盗作は現代社会を反映しているに過ぎない」と話す。

中国の学術界に対する信頼低化も深刻になっている。アメリカの一部の専門家の間では、「データに信頼性がない」として中国から送られてきた論文の審査を断るケースが増えているという。また、海外の大学や研究機関への学生の推薦書も信頼できないとする専門家も増えており、多くは「推薦書は学生が自分で書き、指導教官はただサインをするだけだからだ」という。

こうした背景のもと、中国の学術界に対する信頼を回復しようとする動きが出ている。論文盗作の探知プログラムが、1000社を超える中国の科学専門出版社で08年12月から使用されているほか、先日には中国国内の大学200校で同プログラムが試験的に使われている。政府教育部もこのほど各大学に向けて論文の盗作や捏造の打破を求める通達を出し、発覚した場合にはこれまでの警告処分から法的措置をとるよう求めている。(翻訳・編集/岡田)

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