2009年3月29日、世界中に知られるアクション映画のヒーローたるジャッキー・チェンは、スクリーンの中では正義の味方だが、その私生活では意外と自由奔放な発展家である、というのが地元・香港での通説らしい。このほど、ジャッキーが過去に唯一認めた「不適切な関係」―つまり不倫スキャンダルについてのあらまし―が公開された。ジャッキーはこのスキャンダル発覚当時、「自分は全世界の男性が犯すかもしれない過ちを犯しただけ」とコメントを発表し、大きな反感を買った。新快報の報道。

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スキャンダルの相手であるエレーン・ン(呉綺莉)は今年37歳になる元女優。1990年に地元・香港で開催されたミスコンテスト「ミス・アジア」でグランプリを獲得し、芸能界入りした。彼女はあるパーティーでジャッキーと知り合うやすぐに意気投合し、瞬く間に恋愛関係に至ったとみられる。ジャッキーは当時、非公開ながらすでに妻子ある身。また、エレーンにも交際中の恋人ジョージ・イップ(葉崇仁)がいたという。

エレーンの恋人・ジョージの父親は、香港に最初のカラオケ・ブームを仕掛け、レコード会社・飛図娯楽を設立するなど多方面のビジネスで財を成した葉志銘(イップ・チーミン)。裏社会にも通じる人物であり、エレーンにとっては強力なバックアップであったと思われるが、もしもそのイップ家を裏切るようなことがあれば、彼女のキャリアは永遠に失われるも同然。したがって、エレーンは恋人ジョージとも別れられずに、ジャッキーとの秘密の関係を続けたという。しかし、ジョージは98年12月、飲酒運転による自動車事故で他界。ほどなくしてエレーンはジャッキーの子を宿すことになる。

99年10月。出産を翌月に控えたエレーンはTV番組でジャッキーの私生児をみごもり、シングルマザーとなることを告白。香港芸能界は蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。当のジャッキーは騒動を逃れるためにロサンゼルスに潜伏し、ひたすら妻に許しを請う毎日を過ごしたとされている。しかし、メディアから逃げ回るばかりのジャッキーに、「2人の関係を立証する録音テープがある」とゆさぶりをかけたのが地元紙・東方日報。これに観念したジャッキーは2人の関係を認めるかのように「自分は全世界の男性が犯すかもしれない過ちを犯しただけ」とコメントを発表した。さらに「これはただの色遊び。しかし、決して下品なものではない」などとも発言した。

翌11月にエレーンは女児を出産。現在は母子2人で上海に暮らしているという。娘の卓林(ジュオリン)は現在9歳。気丈にも、母親に一度も「わたしの父親はどこ？」と尋ねたことはないそうである。ジャッキーはエレーン親子について「もう二度とわたしの生活を邪魔しないでもらいたい。誰だって間違いを犯すことはある。彼女が1人でやっていくというなら、それでいいと思う。わたしから進んで彼女たちに接触することはない」としている。(翻訳・編集/愛玉)