Record China 2009年4月8日(水) 8時17分
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5日、中国では「清明節」を迎え、多くの人々が先祖の墓参りをした。一方、香港では「生と死」をテーマにした教育講座が開講され話題を呼んでいる。近親者の死を受け止める準備などを啓蒙していくという。写真は清明節に四川大地震被災地で墓参りをする住民。
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2009年4月6日、中国では5日に「清明節」(お墓参りをし、祖先を供養する日)を迎え、週末には多くの人出になったと伝えられた。一方、香港では「生と死」をテーマにした教育講座が開講され話題を呼んでいる。中国新聞社が伝えた。
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香港では毎年平均3万7000人近くが亡くなるが、一般市民が死について論じたり考えたりする習慣や機会はほとんどない。突然訪れた肉親の死に対して、想像を絶する悲しみから長い間脱却する術を持たない遺族が多いという。
こうした苦しみを軽減するため、香港大学行動健康教研センターでは07年から「美しい生命計画」を開始した。この計画では市民に「死」への理解を深めてもらい、「死」に対する事前準備を促すことによって、平静な状態で近親者の死と向い合うことを可能とする。残された者は落ち着いた気持ちで近親者の最期を見送ることができるだけでなく、死を理解することによって積極的に「生」を意識し、近親者の死後も従来のように苦しむことがないようサポートしていく。
同センターの陳麗雲(チャン・ライワン)教授は「死は生命の一部分である」とし、「老人や末期患者、さらにその家族が「死とは何か?」を理解し、さらに死に対して準備することは、文明が高度に発展した社会の一つの姿である」と語っている。「美しい生命計画」がスタートしてからすでに7万人の高齢者や家族などに「生と死」に関する啓蒙が行われ、多くの人々が苦しみや悲しみから解放されてきたという。(翻訳・編集/HA)
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