結核は「過去の病気」ではない!ハリセンはるか入院、感染拡大傾向の中国でも報道

Record China    2009年4月8日(水) 16時1分

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7日、人気お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかが肺結核を発病したニュースは、中国でも多くのメディアが報じている。写真は1日、北京で開催された多剤耐性結核および超多剤耐性結核についての会議の模様。

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2009年4月7日、人気お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかが肺結核を発病したニュースは、台湾・中央通訊社による報道を中国新聞社が伝える形で、中国でも多くのメディアが報じている。おりしも、中国新聞社は1日付で「中国国内で薬物に耐性を持つ肺結核感染例が拡大している」と報道したばかりで、不安が拡大しそうだ。

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このほどの報道を受け、志村けんをはじめとする箕輪との共演タレントらが検診へ出向くなど波紋が広がっているが、厚生労働省の発表によると、日本では現在も1年あたり約2万5000人が肺結核を発症している。07年には人口10万人当たり19.8人が発病しているが、この数字は欧米諸国と比較しても数倍の数値となっている。

一方、中国新聞社の1日の報道によると、中国では現在450万人が活動性肺結核を発症している。死者については1年あたり約13万人となっているが、日本の2188人(07年)と比較すると、総人口の格差を考慮してもその数は大幅に上回っていることになる。

その原因について、中国衛生部は既存の治療薬に耐性を持つ菌が台頭していることだとしている。07〜08年に実施された調査では、全国の肺結核患者のうち多剤耐性結核は8.32%、超多剤耐性結核は0.68%を占める。上記の発症者数や病原菌の耐性を考慮すれば、肺結核はまだまだ過去の病気として片付けられないのである。(翻訳・編集/愛玉)

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