2009年4月10日、10日付時報財線によると、中国汽車工業協会が9日発表した中国の3月の新車販売台数は前年同月比5．01％増の110万9700台となり、単月の過去最高を記録した。前年同月の数値が高かったことから伸び率はひと桁台にとどまったが、前月比では34．10％増加。中国の自動車市場の回復が鮮明となってきた。

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政府が打ち出した自動車購入を促進させるためのてこ入れ策の効果が表れた格好。中国政府は1月、排気量1600cc以下の小型車に対する自動車取得税を軽減し、3月には農村部での小型車への買い替えに補助金を支給する「汽車下郷」プロジェクトを発表した。

1−3月期の累計販売台数は前年同期比3．88％増加の267万8800台となり、うち乗用車は7．81％増加。政策効果で排気量1600cc以下の小型車の販売が21．93％増の141万1400台に伸びた。

ただ中国汽車工業協会の朱一平会長補佐は、自動車産業の見通しを極度に楽観視することはできないと指摘する。販売低迷による価格競争の激化などを背景に国内自動車メーカーの1−2月の売上高は前年同期比9．42％減の3204億1300万元、利益総額は50％減の98億7900万元に沈んだ。1−3月の自動車輸出台数も前年同期比62．06％減少した。

会長補佐は、自動車産業全体を回復させるためには、輸出と商用車の販売を促進させる政策が必要だと述べた。（翻訳・編集/HI）