2009年4月10日、金融危機の状況下、中国で海外の約3倍の価格で販売し、成功を収めているBMWの戦略について、今日早報が伝えた。

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浙江省の富豪に人気を博している新BMW7シリーズ。販売価格が海外の約3倍に設定されているにもかかわらず、売れ行きは好調で、この3か月間で杭州市だけでも50台近くが売れ、他の地区でも同様の状況だという。

国内外でこれほど大きな価格差があるにもかかわらず、BMWが中国でもてはやされるのはなぜか？ある大学教授は、「これは偶然ではない」と語る。同教授によると「3倍の価格差は中国の富裕層のブランド崇拝心理を利用したもので、価格を高く設定することによって商品イメージを引き上げ、さらに供給量を制限することにより、市場に品薄感を生じさせている。中国市場に向けて綿密に計算された戦略の結果である」と指摘する。また、中国では国内生産車と輸入車でも商品イメージや価格がまったく異なるため、BMWは中国国内での特定車種の生産を延期し続けている。国内生産を全面的に開始すれば「超高級車」というイメージが壊れるというのが理由だと見られている。

関係者は「中国国内の富豪にとって海外との価格差は問題ではない。輸入車のブランド価値やイメージ、品質などが成功者としてのステータスを保てるものであれば購入する。そうした意味でBMWの高価格戦略は顧客に十分な満足を与え、成功を収めている」とコメントしている。（翻訳・編集/HA）