なぜ中国人はお湯、西洋人は水を飲むのか、差は土器の使用法にあり?―中国ブログ

Record China    2009年4月18日(土) 10時26分

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14日、中国の歴史専門家が自身のブログに「中国人がお湯を飲み、西洋人が水を飲む理由」について、新石器時代にまでさかのぼり検証。各地で作られた土器の活用法の違いに原因があるとしている。写真は山東省の大学の給湯室前に並ぶ魔法瓶。

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2009年4月14日、「文化人と金(文化人与銭)」など中国の近代史や偉人について多くの著書を持つ陳明遠(チェン・ミンユエン)氏が、ポータルサイト「新浪」の自身のブログに「なぜ中国人はお湯を飲み、西洋人は水を飲むのか?」という題の考察を記した。

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陳氏はその原因について新石器時代と青銅器時代に世界各地で使用された土器にあるとしている。それによると、黄河・長江流域、チグリス・ユーフラテス流域、ナイル川流域、ガンジス川流域エーゲ海周辺地域に発生した世界5大文明は、いずれも農耕社会の始まりと土器の使用が特徴といえるが、出土した土器の形状と用法については大きな差異がある。

古代ギリシャや古代エジプトで使用された土器はいずれも美しいデザインを誇るが、すべて食べ物や飲み物を入れたり、盛ったりする単純な器に過ぎない。ところが今から5000年以上も前の古代中国で生まれた土器のうち「陶釜」「陶鉢」というものは煮炊きに使用される調理器具だった。その半円状の器は下部が平面になっていて、その下3か所に石を置き地面とのすき間をあける。そこに火をたいて湯を沸かし、食べ物を煮るのだ。その後、3個の石の代わりに3本の脚を持った「鼎(かなえ)」が誕生する。現在の「やかん」の元になる「(中国語の発音で)gui」という土器も生まれた。

エジプトやエーゲ海から出土された同時代のものとされる土器の中で、調理器具として使われていたと思われるものはない。中国人がお湯を飲む習慣は、古代人の知恵から生まれたもので、数千年にわたり脈々と受け継がれてきたものなのだ、と陳氏は分析する。(翻訳・編集/本郷)

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