中国のエイズ児童、治療受けられない農村部―英メディア

Record China    2009年4月25日(土) 6時7分

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19日、中国には貧困からエイズの治療を受けられない患者が、農村を中心に多数存在すると報じられた。写真は貧困を逃れるための売血によって「エイズ村」と化した甘粛省のある村。

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2009年4月22日、中国政府はエイズ患者の無料治療を実施しているものの、農村を中心として、貧困によって治療を受けられない患者が多数いることをあるNGOが指摘した。政府のエイズ治療政策を知らない家庭も多いという。19日付の英ロイター通信の報道を環球時報が報じた。

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NGO団体「Asia Catalyst」のサラ・デイビス氏は、「中国ではエイズ対策が進められているが、現在も多くのエイズ患者が適切な治療を受けていない」と話した。また、中国にはおよそ1万人のエイズ児童がおり、その感染原因の多くは輸血や母子感染で、河南省中部や中国西南部の雲南省に多いと指摘した。

報道によると、母子感染によるHIV感染は9000例(05年)にのぼるが、その子供の多くは5歳までに死亡するため、治療を受けられないまま命を落とすケースが多い。経済的な理由から治療が受けられないほか、病院や学校から建物への立ち入りを拒否されるケースがあることも明らかになっている。

同NGOでは、政府による治療費補助の適用範囲を広げるとともに、患者の薬品耐性が高まっていることを受け、現行の提供治療薬以外の薬品も投入するように、中国政府に求めているという。(翻訳・編集/岡田)

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