アグネス・チャンが貧困に苦しむ西アフリカ・ブルキナファソを視察

Record China    2009年4月27日(月) 21時54分

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27日、日本ユニセフ協会大使を務める歌手のアグネス・チャンが、今月訪問した西アフリカ・ブルキナファソ視察の報告会を行った。気候変動により、過酷な生活環境に苦しむ子供らの窮状を訴えた。

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2009年4月27日、日本ユニセフ協会大使を務める歌手のアグネス・チャンが、今月訪問した西アフリカ・ブルキナファソ視察から帰国し、都内のユニセフハウスで報告会を行った。アグネス大使は、12回目の海外視察となる。

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アグネス・チャンは、4月13日から22日までの10日間、西アフリカに位置するブルキナファソで現地視察を行った。ブルキナファソは、気候変動による降雨量の減少で森林が減り、土地の砂漠化が進んでいる。人口の多くが牧畜や農林業に依存しているため、経済に大きな打撃を与えており、貧困に拍車をかけている。

過酷な環境で苦しむ子供たちの様子を、アグネス・チャンは詳細に報告した。現地の生活環境は想像を絶するほど劣悪で、離乳したものの食べるものがないため栄養失調で倒れてゆく幼児や、家畜が群がる水溜りでカフェオレのような色をした泥水を飲む少年、家計を助けるために、灼熱の鉱山で飲まず食わずで1日中働き続ける少女などを目の当たりにしてきたという。

ブルキナファソは西アフリカの中では、政情も安定し比較的平和な国といえる。しかし十分な社会インフラは整っておらず、気候変動における干ばつの影響で、子供たちには十分な水がいき渡らない。こうして不衛生な生活を余儀なくされ、家計を助けるために厳しい労働を強いられ、あげくは栄養失調に陥っているというのが現状だ。

アグネスは「気候変動は単なる環境問題ではなく、経済問題でもあり、政治問題にも通ずる。私たち先進国の使命と責任は重大。私たちが口にしている『エコ』とは、次元が違う問題がそこにはある」と声を大にして訴えた。

※ブルキナファソは、84年に国名をアッパーポルタから改名したサハラ砂漠南の内陸国。人口は約1400万人。北部と西部はマリに接し、南部はコートジボアール、ガーナ、トーゴ、そして、東部は、ベナンとナイジェリアに接している。(文/HYN、編集/愛玉)

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