精神科系患者、少なくとも1億人以上―中国

Record China    2009年5月4日(月) 13時47分

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4月29日、中国に少なくとも1億人もの精神科系患者がいると伝えられた。写真は四川大地震後の同省の精神病院。

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2009年4月29日、環球時報によると、英紙「デイリー・テレグラフ」は28日、中国に1億人以上もの精神科系患者がいると報じた。

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中国精神衛生センターの黄悦勤(ホアン・ユエチン)主任は「1億人という数字は少なめに見積もったものだ」と話しており、実際には1億人をはるかに上まわる精神科系者がいるという。世界保健機関(WHO)も、中国では現在、精神病が心臓病やがんを上まわる大きな問題となっており、中国の人口の7%が精神疾患に罹っていると指摘している。精神疾患の定義は広く、中国の精神病患者の大部分は軽症だとされているが、黄主任によれば、自身の精神状態を把握できている人は5%程度で、治療やカウンセリングを受ける人はごく一部に過ぎないという。

これまで特に対策を取らなかった中国政府も問題の重大さを認識し、精神病治療を2012年までの5年間の主要研究プロジェクトに組み入れているほか、北京市で精神衛生専門の診療所を新たに6か所開設する計画を進めるなど対応を始めているが、ベッド数や専門医の不足も深刻で、精神病学や心理学、心理療法を学ぶ学生も少ないという。(翻訳・編集/岡田)

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