Record China 2009年5月10日(日) 21時33分
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6日、中国在住の日本人コラムニスト・加藤嘉一氏が自身のブログに、南京大虐殺を題材とした映画「南京!南京!」の監督に「敬意を表す」と題した記事を掲載した。写真は同作の出演陣と監督。左端が陸川氏。
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2009年5月6日、中国在住の日本人コラムニスト・加藤嘉一氏は自身のブログに、南京大虐殺を題材とした映画「南京!南京!」を撮った陸川(ルー・チュアン)監督に「敬意を表す」と題した記事を掲載した。
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1937年の南京虐殺事件を題材にした映画「南京!南京!」。劇中では当然のことながら旧日本軍による蛮行の数々が登場するが、全編を通じて1人の日本兵・角川の心情が丁寧に描かれている。数々の非道を犯しながらも、最後には罪悪感に耐えかねて自殺する角川。「鬼畜」ではなく「血の通った人間」として描かれている点が興味深い。4年もの歳月をかけて同作を完成させた陸監督を、加藤氏は「心から敬服する」とし、「この作品は日中両国の交流史上、重要な道標となった」と称えた。
加藤氏はまた、「短期的に見れば、本作によって中国人の対日感情はますます悪化し、南京事件を『存在しなかった』あるいは『あっても犠牲者30万人は多すぎる』と主張する日本の右翼の怒りも買うことになろう。しかし長期的に見れば、両国民の『歴史認識の正常化』を促す上で、『非常に重要な一歩』だ」と指摘した。
敏感な歴史問題とされる南京虐殺事件。加藤氏は「双方が避けて通るのではなく、向き合うことこそが大切だ」と呼びかけ、「この映画は日本人が見ても必ず何か感じるはず」と日本での公開実現を訴えた。(翻訳・編集/NN)
●加藤嘉一氏
日中関係などを主な専門分野とするコラムニスト、コメンテーター。国費留学生として、北京大学国際関係学院に03年より在籍中。各メディアやフォーラムで活躍するほか、現地中学校の日本語講師、同時通訳者としても活動する。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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