厳しい運転免許基準に不満の中国系住民、6割が虚偽内容記載して仮免申請―豪メディア

Record China    2009年5月28日(木) 5時0分

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21日、豪州の自動車運転免許証の発行基準が厳しすぎるため、これをかいくぐろうと免許申請に際して虚偽の内容を申告する中国系住民が後を絶たないと、豪・華字紙が報じた。写真は中国の運転免許証。

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2009年5月25日付の中国僑ネットによると、オーストラリア在住の中国人は同国の自動車運転免許の発行基準が厳しすぎることに大きな不満を抱いている。この基準をかいくぐろうとして虚偽の内容を申告する人が、中国系申請者の6割に達しているほどだ。21日、豪・華字紙「新快報」が報じた。

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オーストラリアでは07年から交通事故の抑止策として、免許の規定を大幅に厳しくし、仮免許の申請には12か月間で120時間以上の運転経験が必要となっている。虚偽の報告が発覚すると多額の罰金が科せられるほか、試験も受けられなくなるが、現地に住む移民の間では「120時間という制約は厳しすぎる」と、虚偽の報告が“周知の事実”となっている。

ある中国系の男性は生活のため仕事に忙しく、120時間の訓練期間を満たすことは現実的ではないと漏らす。毎朝5時半には起き、仕事場の中国料理店で7時から午後5時まで働いている。バスに乗り、帰宅するのは午後6時半。運転の練習ができるのは日曜だけで、3か月経っても練習時間は60時間にも満たず、やむを得ず虚偽の申請をしてしまったという。

ある教官は、120時間という規定により交通事故が大幅に減ったと指摘、いい加減な気持ちで自動車を運転すべきではなく、自分の運転が人命を危険にさらす可能性があることを忘れてはならないと話す。しかし、中国系住民の6割が虚偽の報告を行っていると、実情を嘆いている。(翻訳・編集/岡田)

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