Record China 2009年6月2日(火) 23時6分
拡大
5月29日、09年第1四半期(1−3月)、日本経済は戦後最大の落ち込みを記録した。中国の時事評論家・劉瀾昌氏はこれについて、「中国が日本を追い抜く可能性が、いよいよ現実味を増してきた」と論じている。写真は南京の建設現場。
(1 / 4 枚)
2009年5月29日、09年第1四半期(1−3月)、日本経済は戦後最大の落ち込みを記録した。内閣府が今月発表した速報値によると、物価の変動を除いた実質GDP(国内総生産)は前期(08年10〜12月)比マイナス4%、年率換算ではマイナス15.2%となった。中国の時事評論家・劉瀾昌(リウ・ランチャン)氏はこれについて、「中国が日本を追い抜く可能性が、いよいよ現実味を増してきた」と論じている。
【その他の写真】
劉氏は自身のブログで、「問題は“戦後最悪の数字”の中身。日本の政策決定層が最も懸念しているのは、世界的な金融危機による影響で、輸出が落ち込んだのに加えて、内需不振が拡大していることだ」と指摘。実質GDP成長率に対する寄与度をみると、08年第4四半期(10−12月)、外需は前期比マイナス3.2%、内需は同マイナス0.6%。09年第1四半期には内需のマイナスが外需を上回り、外需は前期比マイナス1.4%、内需は同マイナス2.6%。「企業の業績悪化が個人消費に波及した」というのが専門家の見方という。
日本の統計当局によると、08年、日本のGDP規模は4兆8000億ドル。一方、中国は4兆3000億ドルで、日本に次ぐ世界3位となっている。日本と中国の差は4746億ドル、9.883ポイント。「第1四半期の数字から、日本のマイナス成長が5%に達する可能性がある。一方、中国の同期の伸び率は6%。予測した8%は達成できなかったが、中国が日本を追い抜く可能は依然高い」と劉氏は指摘する。
「中国経済は8%という目標を達成する」と予測する専門家も多い。しかし劉氏は、輸出が20%前後減少しているなど外需低迷を懸念し、「あまり楽観視してはいけない」と指摘する。とは言え、6%の伸び率を確保すれば、日本に並ぶ可能性が非常に高いという。改革開放当時、中国のGDPは日本の4分の1にも及ばなかった。「金融危機の影響もあるが、今年中に中国の経済規模が日本と並べば、それは非常に意義ある出来事となるだろう」と論じている。(翻訳・編集/SN)
この記事のコメントを見る
Record China
2009/5/2
2009/5/20
2009/5/29
2009/5/24
2009/1/27
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る