2009年6月3日、米・ゼネラルモーターズ（GM）は、同社のSUV車（大型スポーツタイプ多目的車）ブランド「ハマー」を中国重機大手・四川騰中重工機械(以下、騰中重工)へ売却することで暫定合意したことを明らかにした。今年第3四半期にも成立する見通し。GM社は1日付で米・連邦破産法の適用を申請している。経済観察報の報道。

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騰中重工は「ハマー」ブランドの使用権利や幹部層、事業戦略チームを獲得し、既存の販売網を引き継ぐほか、委託生産や部品・材料供給について長期契約を交わす見込み。騰中重工の楊毅(ヤン・イー)社長は、「GM社現行のマネージメントチームに指示を仰ぎながら、新たな道を探りたい」としている。

正式な契約成立は諸手続きや当局による承認を経て、今年第3四半期になると見られる。売却金額については公開されていない。

騰中重工は中国の民間大手重機メーカー。高速道路・橋梁の建築部材や建設機械、エネルギー設備などを製造している。同社によるSUV車市場への参入で、GM社傘下にあった「ハマー」ブランドの世界市場への進出に弾みがつくと期待されている。(翻訳・編集/愛玉)