チベット仏教の活仏のスペイン人、「もう信仰は捨てた」と告白―仏メディア

Record China    2009年6月6日(土) 18時25分

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2009年6月3日、AFP通信は、ダライ・ラマ14世に活仏として認定されたスペイン人、トーレス氏の記事を掲載した。24歳になったトーレス氏はすでにチベット仏教の信仰を捨てているという。写真はチベット自治区・ポタラ宮。

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2009年6月3日、AFP通信は、ダライ・ラマ14世に活仏として認定されたスペイン人、トーレス氏の記事を掲載した。24歳になったトーレス氏はすでにチベット仏教の信仰を捨てているという。5日、人民網が伝えた。

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1986年、ダライ・ラマ14世は生後14か月のトーレス氏を活仏の転生として認めたという。その後は父母と別れ、活仏と認められた他の子どもたちと一緒にインドの寺院で生活してきた。

多くの信者たちはトーレス氏のことを仏としてあがめているが、しかしその生活は苦渋に満ちたものだったという。ルモンド紙のインタビューに、トーレス氏は「(インドの生活は)わたしに大きな影響を与えた。常に強い怒りを感じて自分をコントロールできなくなった。彼らはわたしを家族から引き離して中世のような世界に放り込んだんだ」と答えている。

実は8歳の時に、トーレス氏は苦しい生活について語ったテープを母親へと送ったことがある。母親はトーレス氏を寺院から連れ出してくれたが、その後自ら戻ることを決意した。信者たちに仏としてあがめられていたことがプレッシャーになったためだという。

18歳になってから寺院を離れたトーレス氏はカナダやスイスに留学した。現在はスペインで映画について勉強している。しかし自分の経歴を映画にする気はあるかとの質問には、「いいや。わたしの生活はあまりにも複雑すぎて映画にはできない。伝記の出版はあるだろうけど、それもわたしが死んでからのことになる。そうじゃないと人の名誉を傷つけることになるから」と話している。(翻訳・編集/KT)

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