2009年6月10日、中国国家統計は2009年5月の同国の消費者物価指数（CPI）が前年同月比で1．4％下落したと発表した。下落幅は4月の同1．5％からやや縮小したものの、4カ月連続のマイナスとなった。1−5月では前年同期比で0．9％下落した。

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同時に発表した09年5月の同国の生産者物価指数（PPI）は前年同月比で7．2％の下落。下落幅は4月の6．6％から拡大し、6カ月連続のマイナスとなった。1―6月では前年同期比で5．5％下落した。

CPI、PPIの下落幅はそれぞれ、市場予想の−1．3％、−6．9％を上回った。デフレ懸念が続く中、統計局ではCPIについては1―5月の穀物価格が単月ごとに前月比で上昇を続けていることを指摘し、「この傾向がCPIの変動に影響するかどうか、今後、更に観察が必要だ」とコメントした。

また、PPIの下落幅が拡大したことについては、世界金融危機による不景気が深刻さを増す中、特に消費財の需要不足による価格下落が大きく影響した、と分析した。（翻訳・編集/東亜通信）