米国企業買収における日中の差異=際だつ中国の「謙虚さ」―中国人コラムニスト

Record China    2009年6月14日(日) 21時9分

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11日、外国通信社中国語版のブログは、コラムニスト・趙岩氏の署名記事「日中の『米企業買収』の違い」を掲載。現在の中国企業による米企業買収と80年代日本企業のそれを比較した場合、中国企業の「謙虚さ」が際だつという。写真はIBMのパソコン。

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2009年6月11日、ロイター中国語版のブログは、コラムニスト・趙岩(ジャオ・イエン)氏の署名記事「日中の『米企業買収』の違い」を掲載した。

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「現在、毎日のように中国企業の米国企業買収のニュースが報じられている。自然と思い出されるのが(80年代の)日本のことだ」と中国市場研究集団のShaun Rein総経理は話す。ただし日本とは異なり、中国の買収には二つの優れた点があるという。第一に中国は不動産ではなく、戦略的資源に注目していること。第二に中国は買収対象から謙虚に学ぶ姿勢を示していること。

第二のポイントについて説明すると、日本は米国企業を買収すると日本人経営者を送り込み、日本式経営を貫徹させようとした。IBMのノートパソコン部門を買収したレノボが米国人最高経営責任者(CEO)の地位を守ったばかりか、米国人エンジニアにさらに優遇した地位を与えたことと対照的である。

ただし中国企業の謙虚さの裏側には無視しえない日中の差異が潜んでいる。80年代の日本企業は生産性において米国と肩を並べたとの自信を持っていたが、中国は生産性、管理能力にまだ不足があることは明らかだ。むしろ私は中国が謙虚な学習を通じて米国企業を上回る能力を身につけ、今ほど謙虚ではなくなることを願っている。(翻訳・編集/KT)

●趙岩(ジャオ・イエン)

中国のジャーナリスト、コラムニスト。ロサンゼルス在住。北京大学国際関係学院、北京大学中国経済研究センター卒業。ロイター通信北京記者クラブの中国語チーム長を務めた経歴を持つ。ロイター中国版などにコラム欄を持ち、国際問題や中国経済などについて数多くの記事を発表している。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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