Record China 2009年7月7日(火) 2時41分
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6日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、今年大ヒットを記録した映画「誠実なおつき合いができる方のみ」」(原題:非誠勿擾)は1つの日中相互理解モデルだと指摘した。写真は映画で使われたスバルのアウトバック。
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2009年7月6日、レコードチャイナ・ライターによる個人ブログ「全人類の中国分析2」は、今年大ヒットを記録した映画「誠実なおつき合いができる方のみ」」(原題:非誠勿擾)によって、日中相互理解の1つのモデルが示されたと指摘した。
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以下は同ブログより。
今年上映された中国映画「誠実なおつき合いができる方のみ」」(原題:非誠勿擾)が、「大作」レッドクリフを抜き歴代最高の興行成績を記録したという。
何かと話題が尽きない映画だ。
中国の水の都・杭州と共に北海道がロケ地に選ばれた。この映画の影響で、最近北海道を訪れる中国人観光客が急増しているという。4月末、中国を訪問した麻生首相は馮小剛(フォン・シャオガン)監督と会談した。日本の首相が中国の映画監督と会談するのは、きわめて異例だ。「美しい国」のありのままの姿を中国に紹介してくれたことを高く評価したのだろう。首相は馮監督を「中国の宮崎駿」と賞賛したと報じられた。
この映画の効用は、他にもあった。インターネットの掲示板を見ると、「挿入歌で歌われていた歌について教えてほしい」という質問が続出している。今の日本ではカラオケ以外ではあまり話題に上らない加藤登紀子の「知床旅情」にこうして関心が集まった。「ウーサン(登場人物)はあの歌を歌いながらどうして泣いたの?」といった質問が飛びかい、日本の歌から日本人の心を理解しようとする自然の流れにもなった。そこから紅白歌合戦について説明する「知日組」も現れた。
また、ウーサンが乗っていた車、スバルのアウトバックも、ネットで関心を呼んだ。「この映画に出てきた車は何と言う車?」といった質問も多い。映画の影響でどのくらい売り上げが伸びたのか、その統計はないが、各販売店は積極的にPR活動を展開しており、その効果は小さくなさそうだ。ある中堅都市のディーラーによると、春になって確かに売り上げが伸びたという。しかし同時にこんな書き込みも見られた。「この映画を観るために映画館に行ったが、映画館の外にスバルの新車が置いてあった。映画を観終わってから、その理由がわかった。宣伝映画かと思った。」ここまでくると、単なる宣伝という冷ややかな見方がネット上に広がることも理解できる。また、別の挿入歌に使われた「すばる」(谷村新司作詞・作曲)とスバル車は偶然の一致だろうかという思いもわいてくる。
基本的には、中国人に、日本(の物、歌、文化)や日本人に対する関心を呼び起こすこの映画を、私はすばらしいと思う。日本人である私にも、心から楽しめる映画だった。また中国映画を観たいと思った。中国人が日本に関心をもち、日本人が中国に関心をもつ。これは、誰もが実現したいと思いながらできないでいた日中交流の形ではないだろうか。
■「全人類の中国分析2」は中国ニュースを材料に、情報を正しく解読することの大切さを伝える、あるレコードチャイナ・ライターのブログ。Livedoor Blogに掲載。
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