2009年7月、福建省泉州市安溪県虎丘鎮に住む19歳の女性は長年にわたり苦しめられてきた名前をようやく改名することができたという。改名前の名前、それは「鶏糞」だった。8日、中国新聞網が伝えた。

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中国では病気などを避けるためにあえて子どもに「鉄卵」など奇妙な名前をつける風習があるが、それにしても「鶏糞」という名前は珍しい。両親に話を聞くと、この名前の由来は彼女が1歳の時に患った大病にあるという。多くの医者に診せてもまったく治らなかったが、最後に出会った医者は薬のほかに、鳥の糞とサルの毛や皮を乾燥させたものを身に着けさせる不思議な治療行為を行い、見事完治させたという。「鶏糞」というあまりにも奇妙な名前はそこから付けられた。

「娘は5歳のころから名前を変えてほしいと言い続けていました」とは父親の言葉。そこで学校では自分でつけた名前で通していたという。村でも「鶏糞」という名前を覚えている人はほんの一握りとなったが、卒業後に問題が起きた。出稼ぎに出ることになった「鶏糞」さんだったが、身分証も銀行口座も勝手につけた名前では作れない。そこで正式に改名することを決めたという。申請から2か月、ついに彼女は長年苦しめられてきた名前から解放された。（翻訳・編集/KT）