Record China 2009年7月18日(土) 1時3分
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15日、人工妊娠中絶手術を受ける10代の少女が急増し、その低年齢化が問題となっている中国では、「体が成熟するのは世界平均で12歳」という現実に即した性教育を全く行っていないと指摘されている。写真は南京の小学校の保健の授業。
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2009年7月15日、朝早く産婦人科にやってきた2人の子供。9歳の女の子は「人工妊娠中絶してください」と医師に頼み、そばにいる13歳の男の子は「僕が責任を取ります」と話す。これは広西チワン族自治区で実際にあった話で、中国の性の低年齢化を如実に示すケースだ。浙江省杭州市で13日に開催された「全国学校性健康教育学術シンポジウム」についてニュースサイト「浙江在線」が伝えた。
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中国社会科学研究院の陳一●(チェン・イージュン=●は竹かんむりに均)研究員は「人工妊娠中絶手術を受ける未成年者の数は大幅に増加し、低年齢化は進む一方。15〜16歳の少女のカルテが人工中絶歴でいっぱいになることなど珍しいことではない」と話す。こうした状況から陳研究員は性教育の大切さを強く訴えており、子供が肉体的に成熟するのは世界平均で約12歳という報告もあることから、思春期にきちんとした性教育をする必要性を強調した。
「性教育」という言葉を聞いただけで、中国人は過剰に反応する傾向がある。「教師や親がこの問題を避けてしまうため、子供たちは『実践する』ことで性の謎を解き明かそうとする」と指摘する専門家もいる。身体は早くから成熟しているのに結婚年齢は高くなるばかり。「思春期がいつまでも続くとさまざまな弊害が出てくるため、性教育の充実と青少年の健全な男女交流の場を設けることが必要不可欠だ」と同紙は結んでいる。(翻訳・編集/本郷)
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