高層ビル群の建設ラッシュを天秤棒1本で支えた担ぎ屋たち―広東省深セン市

Record China    2009年7月19日(日) 15時22分

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13日、中国国内でも有数の大都会・広東省深セン市には熱帯雨林のように高層ビルが立ち並んでいるが、ビル群の建設を天秤棒1本で支える「担ぎ労働者」たちの様子がレポートされた。建材を運ぶ彼らは1日30tを運び、やっと2000円余りの工賃を手にする。

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2009年7月13日、中国国内でも有数の大都会・広東省深セン市には熱帯雨林のように高層ビルが立ち並んでいるが、それらビル群の建設を天秤棒1本で支える「担ぎ労働者」たちの様子がレポートされた。チャイナフォトプレスの報道。

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深セン市の西郷埠頭。この一帯で有数の石材の集積地だ。1日当たり8000t以上もの積み荷が卸され、中には建材も多く含まれる。その建材は市内各地や周辺都市へと運ばれ、数多くの高層ビルに変身する。

そこで登場したのが積み荷を運ぶ「担ぎ屋」だ。現在、埠頭では300人余りが就労しており、そのほとんどが湖南省出身の農民だ。学歴もないため、彼らはこのような厳しい肉体労働に従事するしかないという。労働環境は想像以上に過酷だ。工賃は運搬量に比例するが、レンガ1個あたり1分(0.01元=約0.14円)。1度に80〜100個、重さにして約100kgを天秤棒で運び、船上から約100m先の資材置き場まで1日300往復する。1日の労働時間は10時間以上に及び、やっと150〜200元(約2000〜2700円)を手にすることができる。1日で30kmを歩き、30tの貨物を運搬している計算になる。

20年間、この埠頭で担ぎ屋をしている劉(リウ)さんは、大学生の長男を筆頭に3人の子供の学費を稼ぐため、この労働に従事してきた。彼が20年で運搬したレンガは23万t。しかし、彼はそれらがどんな華やかな建造物に変貌したのかを実際に目にしたことはなく、テレビで見たことがあるのみだ。劉さんの肩には20年の労働の印である、40cmにもわたる天秤棒の担ぎ跡がくっきりと残っている。(翻訳・編集/愛玉)

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