シンクタンクは中国政府の御用機関?信頼性に欠けると指摘―中国紙

Record China    2009年7月31日(金) 8時4分

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29日、中国にはシンクタンクとされる研究所が2000か所も存在するが、大部分が政府所属または半官半民の大学付属型機関であるため、専門家は「公共性や信頼性に欠ける」と指摘している。写真は09年7月、北京で開催された世界シンクタンクサミット。

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2009年7月29日、広州日報によると、中国にはシンクタンクと呼べる研究所が2000か所も存在するが、その大部分が政府所属または半官半民の大学付属型機関であるため、専門家は「政府の宣伝機関となっており、公共性や信頼性に欠ける」と指摘している。

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先ごろ米国のあるシンクタンクが「中国の国家統計局はわずか15日間で13億人の経済統計データを調査し発表している」と皮肉り、「共産党のニーズに基づいて作られたデータ」と指摘し、中国でもシンクタンクのあり方に注目が集まっている。

中国には政策などの研究機関が約2500か所あり、専門研究員3万5000人、職員27万人がいる。そのうち、「シンクタンク」と呼べるタイプの研究機関は2000か所もある。社会科学院だけを見ても、研究所50か所、研究室260室、職員4000人を抱えており、英国全土のシンクタンクの総職員数約1000人をはるかに超え、欧州全体のシンクタンクの総職員数約5000人に迫るほどの規模を誇っている。

しかし、先ごろ公表された世界のシンクタンクランキングでは、74機関がランクインしているに過ぎず、米国1777機関、英国283機関、ドイツ186機関などと比べると大きな差がある。

中国欧美同学会商会の王耀輝(ワン・ヤオフイ)会長は「2000か所のシンクタンクのうち95%以上が政府などの公的予算で維持されている」と語り、「中国国内のシンクタンクは政府側の研究機構であり、外国のシンクタンクように独立し、商業ベースで運営されているものとは全く異なる」と指摘。政府系シンクタンクの特徴として、政府の御用機関や宣伝機関となっており、公共性や信頼性に欠けるとの見方を示している。(翻訳・編集/HA)

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