中国人上司と日本人部下の上手な付き合い方とは?―中国メディア

人民網日本語版    2018年1月6日(土) 21時50分

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日中両国の経済協力、在日中国人が経営する企業などが増加するにつれ、中国人が日本人の上司になるということも珍しくなくなっている。そして、中国人上司と日本人部下の人間関係の在り方に注目が集まっている。資料写真。

日中両国の経済協力、在日中国人が経営する企業などが増加するにつれ、中国人が日本人の上司になるということも珍しくなくなっている。そして、中国人上司と日本人部下の人間関係の在り方に注目が集まっている。環球時報が伝えた。

日本で教育機構を経営しているある中国人は、「よく中国に行って学生募集を行っている。その際は学校のことを校長先生や教務主任に任せている。日本人は真面目に仕事をし、自分がそこにいなくても心配することはない。教師たちとはチャットアプリ・微信(Wechat)を使って随時意思の疎通を図っている。微信を使って日本人従業員を管理するというのはとても実用的」と話した。

しかし、中国人上司と日本人部下の間で、文化的習慣の違いが生じることがあるというのも現実だ。日本語学校で管理職に就く中国人の中には、日本人の同僚とは考え方が大きく違ったり、溝があったりすると感じている人もいる。例えば、日本の習慣では、部下は上司に「報・連・相(ほうれんそう)」をするのが原則だ。しかし、中国人上司の場合、細かなことまでいちいち報告する必要はなく、そんなことをしていると、効率が下がり、仕事が進まないと考えていることが多い。こうして中国人上司は毎日たくさんの部下と話し合いをするのが苦しいことだと感じている。

路さんは東京・新宿にある日本語学校で事務局長をしており、部下には日本人もいれば、中国人もおり、「仕事の仕方は、中国人と日本人に対してケースバイケースで接しなければならない」とした。中国人は臨機応変であるのに対して、日本人はマニュアル通りにすることを好む。路さんは仕事を通して日中の文化の違いを身をもって知り、日本人は責任感やチームワークを重視すると感じている。一方、祝祭日になると、用事があっても、日本人なら連絡すると申し訳ないと感じるものの、中国人なら気兼ねなく連絡できるという。

中国人女性・唐さんは数年前に日本のある名門大学を卒業し、中国との貿易に携わる東京のある中規模企業に就職した。能力のある唐さんは3年で部門の責任者を任されるようになった。しかし、中間管理職に携わる唐さんは、日本人の上司になるとストレスが増大すると感じている。なぜなら、日本人男性は一般的に女性上司に対して抵抗を感じ、外国人女性というとその抵抗感が一層強くなるからだ。

唐さんによると、日本人男性の多くは男性の同僚には敬意を持って接する一方、女性の同僚は軽視するため、管理が難しくなるという。特に、唐さんよりかなり年上の男性部下となると、往往にして「先輩感」を前面に出し、唐さんが手配した仕事にいろいろとケチをつけ、ちょっとしたことでも、「中国人はそういう習慣なのか?日本人の考え方には合わない」と、背を向けられることがあるという。

そのような時、唐さんは静かに話を聞き、「会社では中国人も日本人もない。みんな平等な従業員で、会社の利益になることはみんなで協力してするべき」と諭すという。そして、自分の仕事の計画を受け入れてもらえるよう努力している。もし、それでも部下がどうしても協力してくれない時は、上司に解決してもらうようにしているものの、そうすると、年長の男性の同僚にはさらに恨まれてしまうという。これが仕事で最も厄介な所だ。

近年、日本メディアでも「中国人上司との付き合い方」が話題になっている。例えば、あるメディアは、「中国人上司はメンツを非常に重視し、会議では絶対に上司の意見に反対できない」と報じた。しかし、中国の人口は14億人で、中国人といっても多種多様。自分の中国人上司が中国人すべてを代表しているわけでは決してない。中国人上司の前では、あまりにも謙虚である必要はなく、自分の才能を遠慮せずに発揮しなければ、信頼し、評価してもらうことはできない。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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