外国製粉ミルクの輸入が激増=自業自得とはいえ、国内メーカーや酪農家に打撃―中国

Record China    2009年8月9日(日) 7時46分

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6日、広東省の黄埔税関によると、今年上半期の同省の粉ミルクの輸入量は昨年同期比4.1倍の3万3000トンと大幅に増加し、中国国内メーカーの経営状況を大きく圧迫していることが分かった。写真はスーパーの粉ミルク売り場。

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2009年8月6日、広東省の黄埔税関によると、今年上半期(1−6月)の同省の粉ミルクの輸入量は前年同期比4.1倍の3万3000トンと大幅に増加し、中国国内メーカーの経営状況を大きく圧迫していることが分かった。新華社通信(電子版)が伝えた。

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黄埔税関のデータでは、広東省の粉ミルクの輸入量は昨年12月以降毎月4000トン以上を維持しており、一方で価格は大幅に値下がりしている。今年上半期の粉ミルクの輸入額は、前年同期比86.4%増の7675万ドルで、1トン当たりの価格は同54.9%値下がりし、2347ドルとなった。特に6月は、輸入量が同5.7倍の8021トンで過去最多となった反面、価格は1トン当たり2147ドルと過去最安値を記録した。

こうした状況について、同税関は「国内メーカー製の粉ミルクが国内市場の中心だった状況が昨年9月の『汚染粉ミルク事件』以降崩れ、外国メーカーの製品が大量に入ってきた。さらに金融危機の影響で国際市場の粉ミルク価格が下落し、輸入に拍車がかかっている」との見方を示している。

また、業界アナリストは「大量の輸入粉ミルクは、国内メーカーをさらに圧迫する」と語り、「低価格の粉ミルクが大量に輸入され続ければ、国内メーカーは生産を一層圧縮せねばならない。そうなれば国内メーカーの原乳購入量にも影響し、これから原乳生産の最盛期を迎える中国の酪農産業全体が深刻な状況に陥る可能性がある」と分析している。(翻訳・編集/HA)

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