患者の心癒すため“世界最大の木造鳥かご”内に100羽放鳥=しかし、鳥たちが病むことに―重慶市

Record China    2009年8月17日(月) 13時50分

拡大

15日、重慶市の病院が敷地内に世界最大クラスの木造鳥かごを建設したと報じられた。患者の心を癒すために、100羽以上の鳥が飼われているが、批判も多い。写真がその巨大鳥かご。

(1 / 2 枚)

2009年8月15日、重慶市万州区にある三峡中心医院平湖分院(通称:三峡精神衛生センター)では最近、高さ7.5mの巨大な木造の鳥かごを設置。患者たちの心を癒す目的で100羽以上のかわいい鳥たちが飼育されているという。重慶市のニュースサイト・華龍網が伝えた。

その他の写真

この鳥かごが建設されたのは同センター内の神明庭。8本の柱が鳥かごのとがった円錐形の屋根を支えており、その直径は4m。周囲は細かい網で覆われ、遮光用のカーテンで温度調整が行われている。飼われている鳥はソウシチョウやハッカチョウ、文鳥、オウムなど。8本の柱の材質は中国東北産の上質な雲スギで、その他の枠材はロシア産のコメツガが使われた。

「これほど大きな木製鳥かごは中国だけでなく、アジアにも世界にもない」と豪語する院長は、「鳥を眺めることで患者たちの心が安らぎ、精神的な安定が得られる」と鳥かごの意義を説明した。鳥かごの出現に喜ぶ患者もいるが「鳥の声がうるさくて落ち着かない」と不満を口にする患者もいる。

飼育担当者によると、「すでにかなりの数の鳥が生存競争に負けて死んでしまった」という。「患者の心を癒す鳥の方が病気になる」「人間の精神は落ち着くかもしれないが、鳥の気持ちを考えたことがあるのか?」などこれに批判的な市民も多い。(翻訳・編集/本郷)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携