<臓器移植>6年間で提供者わずか130人、急がれる移植ネットワークの確立―中国

Record China    2009年8月24日(月) 13時8分

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23日、中国では毎年150万人の患者が臓器提供を待っているが、この6年間に死後の善意臓器提供者はわずか130人。中国の臓器移植は国内の提供ルートの確立が最大の問題となっている。写真は臓器提供の書類にサインする江蘇省の14歳の少女。

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2009年8月23日、中国衛生部が主催した臓器移植に関する学術シンポジウムに参加した中華医学会器官移植学会副主任委員の陳忠華(チェン・ジョンホア)教授は、「中国の臓器移植は困難な状況にあるため、予防医学の普及などで臓器移植の必要性を極力減らすと同時に、一般人の臓器移植提供を拡大するための効率的なシステムを確立する必要がある」と述べた。中国新聞社が伝えた。

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陳教授によると、中国では毎年150万人の患者が移植のための臓器提供を待っているが、2003年から今年5月までの6年間に死亡した一般市民からの臓器提供はわずか130例。1年間に国内で1万1000例の臓器移植手術が行われているが、臓器提供者は30人にも満たない。それに比べて米国は今年上半期だけで2304例の臓器提供があったという。その米国でも脳死判定の心臓提供には臨床的に間に合わないケースもあるため、中国ではこうした現状を考慮した法律と倫理基準を整備していくべきだと陳教授は主張した。

中国衛生部とスイスの製薬会社ノバルティスが共同して推進する「中国臓器提供・移植協力プロジェクト」は今年9月に上海で全国会議を開催し、臓器提供のシステム確立に向けて「人体器官(臓器)移植条例」などの制定や臓器移植データセンターの建設に関する意見交換を行う。(翻訳・編集/本郷)

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