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24日、昨年8月に中国の威信とメンツをかけて開催された北京五輪。華やかな舞台の陰で実は「蛾(が)の大群の襲撃」という予想外の事態を未然に防いだ人たちがいる。写真は北京五輪開会式の当日。
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2009年8月24日、昨年8月に中国の威信とメンツをかけて開催された北京五輪。華やかな舞台の陰で実は「蛾(が)の大群の襲撃」という予想外の事態を未然に防いだ人たちがいる。中国紙・科学新聞が伝えた。
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北京五輪開会式の6日前にあたる昨年8月2日、五輪会場で大量の蛾が発生しているのが発見された。北京安全保障指揮センターの依頼を受けた中国科学院動物研究所はこの蛾が「ヘリキスジノメイガ」という種類であると断定する。「ヘリキスジノメイガ」はツトガ科ノメイガ亜科で主にヨーロッパや北米に分布。中国でもその年の7月ごろから内モンゴル自治区や黒竜江省、河北省など広い範囲で確認されていた。
開会式本番まであとわずか。周到に準備を重ねてきたはずが、蛾の大群に台無しにされては一大事だ。「その前年は幼虫の数が少なかったため、成虫があれほどいるとは思わなかった」と語るのは、「蛾の退治」という極秘プロジェクトを任された農業有害生物観測・早期警戒研究室の程登発(チョン・ドンファー)主任。程主任はこれらの蛾を「海外から気流に乗ってやって来たもの」と断定した。
「失敗したら政治的事件になる」と当時のプレッシャーを振り返った程主任。“世紀の瞬間”である開閉会式は24時間態勢で「蛾の大群による襲撃」を警戒した。すべての幕が閉じられた時、無事に務めを終えることが出来た安堵感でいっぱいになったという。(翻訳・編集/NN)
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