「自転車大国」返上か?大都市の朝は「自動車の洪水」に―中国

Record China    2009年9月4日(金) 14時34分

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2日、かつて「自転車大国」と呼ばれていた中国も、自家用車の普及により朝の通勤風景は大きく様変わり。大都市の朝は「自転車の洪水」から「自動車の洪水」になり、環境悪化が加速している。写真は09年9月、上海市の郊外に設置された無料貸し出し自転車。

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2009年9月2日、1980年代には「自転車大国」と呼ばれていた中国だが、自家用車の普及により大都市住民の出勤風景に大きな変化が見られるという。中国新聞網が伝えた。

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中国では現在も徒歩や自転車が主な通勤手段になっており、全体の60%を占めている。だが、大都市では急増する自動車台数により道路事情が悪化。歩行者や自転車運転者の安全が確保できず、自動車通勤者の増加に拍車をかけているという。

中国住宅都市農村建設部の経済アナリスト・李秉仁(リー・ビンレン)氏は、「近年の都市道路は距離や道幅などをある程度考慮して建設されているが、道路空間の配分方法に問題があるため、実際には自転車道と歩道が自動車に占領されている状況にある」と指摘。「北京市の統計では、全通勤手段のうち自転車通勤が占める割合が2000年の38.5%から07年には23%に減少。雲南省昆明市では06年の16.7%から07年には13.2%に。広東省深セン市はさらに激しく、1995年の30%から07年にはわずか4%まで激減した」と述べた。

今年9月22日、住宅都市農村建設部は「中国都市ノーカーデー」を全国で実施する。今年のテーマは「健康と環境保護につながる徒歩と自転車通勤」。すでに国内112都市がノーカーデーに賛同している。(翻訳・編集/本郷)

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