<レコチャ広場>中国の庶民はなぜ生活が苦しいのか―中国

Record China    2009年9月24日(木) 21時45分

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20日、中国の教育専門家でコラムニストの信力建氏はブログで、収入の半分以上が国に吸い取られる庶民の苦しい生活ぶりを紹介した。写真は04年の広東省東莞市。「生活は“小康(ややゆとりのある)レベル”に向かっている」と書かれたスローガンが掲げられている。

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2009年9月20日、中国の教育専門家でコラムニストの信力建(シン・リージエン)氏は「中国の庶民はなぜ生活が苦しいのか?」と題したブログ記事で、収入の半分以上は国に吸い取られる庶民の悲惨な現状を紹介した。

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中国では「個人所得税」と「五険一金」(「5つの保険」と「1つの積立金」)を納める義務があるが、その割合は収入の半分以上に上ると信氏は指摘する。北京の例を挙げてみれば、養老保険28%(企業負担20%、個人負担8%)、医療保険12%(同10%、2%)、失業保険1.2%(同1%、0.2%)、労災保険0.3%(同0.3%、なし)、出産保険0.8%(同0.8%、なし)、住宅積立金24%(同12%、12%)。中国人は収入の66.3%もの税金等を毎月国に納めていることになる。

信氏によれば、庶民はこれ以外に日常生活でも高い税金を払わされている。例えば、1袋2元(約27円)の塩には0.29元(約3.8円)の増値税(付加価値税)と0.03元(約0.4円)の都市維持建設税。レストランで食事をすれば、営業税と都市維持建設税が5.5%。1箱8元(約107円)のたばこには0.44元(約5.9円)の増値税と0.12元(約1.6円)の消費税、0.06元(約0.8円)の都市維持建設税―といった具合だ。

「税の徴収はあらゆる場面でぬかりなく行われている」と信氏。中国では収入の多くを国に取られてしまうため、庶民の生活は一向に楽にならないと訴えた。(翻訳・編集/NN)

●信力建(シン・リージエン)

中国の教育家。信孚教育集団理事長。広東省広州市生まれ。1982年、中山大学中国文学部卒業。工場、銀行、政府機関などで働いた後、英国へ留学。軍人、農民、労働者など30以上の職に就いた変わった経歴を持つ。2006年までに幼稚園や小中学校など20校を建設、学生数は1万人を超える。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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