チャンス大だがリスキーな中国自動車市場=契約履行や知的財産権保護に懸念―米メディア

Record China    2009年9月30日(水) 6時50分

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25日、8月の販売台数が前年比78%増を記録するなど好調な中国自動車市場だが、米国の中国製タイヤに対するセーフガード発動や、外国メーカーの知的財産権保護など、課題も多い。写真は27日、南京国際モーターショー。

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2009年9月27日、環球時報によると、米CNNウェブサイトは25日、「チャンスとリスクが同居する中国自動車市場」と題した分析記事を掲載、8月の販売台数が前年比78%増を記録するなど好調な中国自動車市場だが、米国の中国製タイヤに対するセーフガード発動や、外国メーカーの知的財産権保護など、課題も多いと論じた。

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同記事によると、中国は世界規模の金融危機からいち早く抜け出すことに成功しており、08年の自動車販売台数が前年比32%も増加したことがそれを物語っている。自動車業界CS(顧客満足度)調査会社のJ.D.Powerアジア・パシフィックは、中国における自動車普及率がまだ低いことから、中国の消費者は2015年まで毎年約1140万台の自動車を購入すると予想している。米国の1000人当たり840台の保有台数と比べて、中国はまだ1000人当たり34台にとどまっている。

しかしこの有力な市場で富を築くためには最も忍耐強い者の忍耐力も消耗しつくさなければならない、と同記事は指摘。リチウムイオン電池を開発する米A123 Systemsは自社の株式公開に際して、中国ビジネスのリスクを明確に列挙したという。そこには、財務を含むビジネス管理、取引先・官側との関係などをコントロールできないこと、中国側の提携先とサインした契約書が履行されないこと、ふさわしい人材を雇用することも訓練することもできないこと、知的財産権を守るのが不可能なこと、などが含まれている。(翻訳・編集/津野尾)

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