南京大虐殺描いた「南京!南京!」、サンセバスチャン国際映画祭で最高賞―スペイン

Record China    2009年9月29日(火) 0時3分

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28日、南京大虐殺をテーマとした映画「南京!南京!」が、スペインで開催された第57回サンセバスチャン国際映画祭で最高賞のゴールデン・シェル賞を受賞し、陸川監督がその喜びを語った。写真は「南京!南京!」の撮影風景。

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2009年9月28日、今年4月に中国で公開され、日本でも来年公開が予定されている南京大虐殺をテーマとした中国映画「南京!南京!」が、スペインで26日(現地時間)に開催された第57回サンセバスチャン国際映画祭で最高賞のゴールデン・シェル賞を受賞し、陸川(ルー・チュアン)監督がその喜びを語った。新京報が伝えた。

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授賞式の舞台で、陸監督は「このような結果になるとは思いもよらなかった。大学の4年間を南京市で過ごした際に、何回も南京大虐殺記念館に足を運んだ。いつかはこの事件を映画に撮りたいというのが当時の夢だった」と語り、私生活での恋人で、同作品でヒロインを演じた秦嵐(チン・ラン)とともに喜びを表した。

さらに陸監督は「アジア以外ではほとんどの人が南京大虐殺について知らない。戦争を顧みる気持ちがなければ、誰もが(映画の中の日本人主人公)角川のように『戦争ロボット』の一部になってしまうだろう。戦争を顧みるのは一民族のことではなく、全人類に関係することである」と語り、映画の公開地区のさらなる拡大に期待を示した。

同作の受賞理由について、サンセバスチャン国際映画祭の選考委員は「かつての日中戦争映画のように一方だけの視点で描かれておらず、(日本人と中国人両側からという)斬新な視点によって廃墟の中の人々の残酷な現実をショッキングに表現している。戦争中における生きることに対する渇望と両民族が直面した苦悩の瞬間が切実に感じられる」と評価している。(翻訳・編集/HA)

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