広がる貧富格差、中国社会は依然不安定―海外メディア

Record China    2009年10月2日(金) 5時35分

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9月29日、メキシコ紙は、中国は経済分野では目覚しい発展を遂げたものの、貧富の格差など国民の間には大きな不満が渦巻いており、社会的には安定していないと指摘した。写真は建国60周年を祝う重慶市の農村の老人。

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2009年9月29日、新華網によると、メキシコ紙・エルユニバーサル(El Universal)は26日、「中国の革命はまだ成功していない」と題した記事を掲載し、毛沢東が中国成立を宣言して60年経った現在、経済は目覚しい発展を遂げたものの、貧富の著しい格差が生じるなど、国民の間には大きな不満が渦巻いており、社会的には安定していないと指摘した。

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記事によると、中国経済の飛躍は、1978年12月、当時の事実上の最高指導者・トウ小平らが「三中全会」(中国共産党第十一期中央委員会第三回全体会議)で、文革路線から改革開放路線への歴史的な政策転換を図ったところから始まった。これにより貧困からの脱出を目指したが、当時の政策の前提条件として、まず一部の人が先に豊になる「先富論」を掲げていた。

しかし30年経過した現在、豊かになった人々はいるものの、貧困にあえぐ人々が依然として多く存在している。農村地区と都市部の生活条件には著しい格差が生じており、社会的な不公平は中国各地至る所で見られ、国民の間には不満が渦巻いている。

こうした状況に対し、中国政府は医療や教育分野などでの改革を約束し、巨額を投じて経済的に不公平な状況を改善していく方針を打ち出している。記事では「こうした政策によりより多くの分野で経済的なバランスを保ち、社会の不満を解消していくため」と指摘している。

記事は最後に「60年前、毛沢東の指導の下、新中国建国のために多くの人が血を流した。60年後の今日、腐敗や汚職が至る所で見られ、富の分配に関する約束が実行されない中国社会は依然として緊張状態にある。こうした状況が、安定しているかのように見える社会を常に脅かしている」と結んでいる。(翻訳・編集/HA)

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