出土した頭蓋骨は王子か、秦の始皇帝の顔の再現にも期待―陝西省西安市

Record China    2009年10月13日(火) 10時40分

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12日、陝西省西安市でこのほど、秦の始皇帝の王子のものと推定される頭蓋骨が発見され、始皇帝の顔の再現が期待されている。写真は山東省浜州市にある秦の始皇帝像。

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2009年10月12日、人民日報(電子版)によると、陝西省西安市の秦始皇兵馬俑博物館で11日から、秦の始皇帝陵および周辺の陵墓から発掘された116件(組)の新たな発掘品の展示が始まった。その中に秦の始皇帝の王子のものと推定される頭蓋骨が含まれている。

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展示されている頭蓋骨は、始皇帝陵から500mほど離れた上焦村で見つかった17基の陵墓から発掘された。秦始皇兵馬俑博物館の王芸(ワン・イー)副研究員によると、17基の陵墓はいずれも王子や王女のもので、彼らの死亡推定年齢は10〜20歳の若さだったという。

彼らは秦朝の第2代皇帝・胡亥(フー・ハイ)が即位してから、ある者は打ち首に、ある者は弓などで撃ち殺されたと推定されており、今回展示されている頭蓋骨には、矢じりで突き刺された跡が残っている。また、下あごの骨が前に突き出すような形が見られ、矢じりで刺された際の苦痛と恐怖が読み取れるという。王副研究員は「現在の科学技術水準をもってすれば、頭蓋骨から王子の生前の様子が復元できる。王子は始皇帝の血を引いており、始皇帝の面影も再現できるはず」と語っている。

また、同時に発掘された物の中に非常に貴重な「銀製のガマガエル」と「栄禄」と刻まれた印章があり、王副研究員は「当時、栄禄という名前の王子がいたのではないか」と推測している。(翻訳・編集/HA)

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