<在日中国人のブログ>小学校の国語教科書、日本と中国では大違い

Record China    2009年10月16日(金) 7時21分

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14日、在日中国人が日本と中国の小学2年生の国語教科書を比較した記事を発表。中国は「詰め込み教育」で日本は「ゆとり教育」だということが良く分かる。写真は杭州市の小学校。

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2009年10月14日、中国人の目線で日本のリアルを伝えるブログ「辛子IN日本」は、日本と中国の小学校の教科書の違いについて紹介した。

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作者の在日中国人・唐辛子(ハンドルネーム)さんは、小学生の娘に毎日30分ほど中国語の勉強をさせている。少しずつだが着実に中国の漢字を覚えていく娘に、中国から持ってきた小学2年生の国語の教科書を見せると「ママ、中国の教科書って中身が多いね!」と驚いた様子。私が持ってきた中国の小学2年生の教科書は上下2冊のうちの上だけだが、186ページもあり34の課題文と副読本としての童話6作品が含まれている。だが娘が持っている日本の小学2年生の教科書は課題文が7つだけ。この差は大きい。

分厚い教科書を見るだけで「中国の小学生は大変だなあ」とつい思ってしまう。反対に日本の小学生が楽そうにみえる。教科書の中身を比べてみると、これまた大きな違いがある。日本の教科書は植物や海洋生物など自然を題材にとったものが多く、これらを細かく観察して記録・発表する能力を養う。中国の教材も自然をテーマにしたものがあるが、詩的に表現されることが多い。日本の小学生は理性教育を受け、中国の小学生は感性教育を受けているようだ。

さらに日本の教科書は協調性や他人に対する思いやりを説いているのに対し、中国では徹底した個人礼賛主義を貫いている。1人の優秀な小学生を褒めたたえる「聡明な韓愈(聡明的韓愈)」は「韓愈以外の子供は賢くない」と暗に言っているように思える内容だし、百獣の王ライオンが後継者を指名する「今から始める(従現在開始)」に至っては、これを読んだ娘が「なんで選挙で王様を選ばないの?」と質問する始末。はたして個人崇拝や権力主義をにおわせる教科書は子供たちにとって良い教材と言えるだろうか?(翻訳・編集/本郷)

●唐辛子

「スイートでホット」なキャラクターの在日中国人女性。小学生の子供を持つ母親でもある。自身の目とファインダーを通じて見た日本の姿を画像と文で記録するブログ「辛子IN日本」を展開している。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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