薬物中毒者121万8000人、新型ドラッグの利用者が急増―中国

Record China    2009年10月25日(日) 6時48分

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23日、09年6月末現在で、中国の薬物中毒者が121万8328人に上ったことが分かった。写真は北京の労働教養所の薬物中毒更生施設。

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2009年10月23日、中国公安部によると、国家禁毒委員会はこのほど、09年6月末現在で、中国の薬物中毒者が121万8328人に上ったと発表した。中国新聞社が伝えた。

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薬物中毒者のデータは、中国の公安機関が90年代から収集を始め、06年に全国の公安部でデータベース化し、薬物中毒者の行動管理や追跡調査などを行っている。それによると、09年6月現在で、データベースに登録されている薬物中毒者の人数は121万8328人で、男性が85.1%、女性が14.9%の割合となっている。職業別では無職が最も多く、常用している薬物の種類別ではヘロインなどアヘン系薬物の利用者が94万5000人で全体の77.6%を占めている。

全体の傾向としては、90年代のピーク時と比べると新たに薬物を始める人数は大幅に減ってきており、年平均の増加率は30%から5.6%に減少している。ヘロイン常習者に限ってみると、55.4%が更生施設などで治療努力に励んでおり、これまでに約6万人が3年以上薬物を断っているという。また、注射器の共用による全国のエイズ伝染率も01年の68.7%から、38.5%にまで下がってきている。

一方で、メタンフェタミン(アイス)やケタミン、MDMA(エクスタシー)など新型ドラッグの利用者が急増し、薬物常用者の21.2%を占めるまでに至っている。公安部が新たに摘発した薬物常習者のうち、47.8%が新型ドラッグを利用していた。新型ドラッグの常習者は35歳以下の青年層が中心で、会社員、個人経営者、芸能関係者などに広がっているという。(翻訳・編集/HA)

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