ベネチア映画祭グランプリのアン・リー監督、新作はベストセラー小説「パイの物語」に―海外メディア

Record China    2009年11月4日(水) 12時20分

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3日、台湾出身の映画監督アン・リーが、次回作として、英ブッカー賞受賞作のベストセラー小説「パイの物語」に着手することがわかった。写真はアン・リー監督。

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2009年11月3日、台湾出身で現在はハリウッドでも活躍する映画監督アン・リー(李安)が、次回作として、英ブッカー賞受賞作のベストセラー小説「パイの物語」(原題「Life of Pi」)に着手することがわかった。国外メディアの報道を中国娯楽ネットが伝えた。

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リー監督自身の発言で明らかになった。完成は2年後を予定しているという。基本的な構成はすでに決まっているが、ディテール部分やキャスティングについては未定で、「映画化は非常に困難な作業」としている。

原作の同名小説は、02年に英ブッカー賞を受賞。同年の米紙ニューヨーク・タイムズおよびロサンゼルス・タイムズでそれぞれ「傑作書籍」「最優秀小説」に選出された。物語は、77年にインドからカナダへ向け出航し、太平洋上で沈没した貨物船に乗船していた16歳の少年パイ・パテルを描いたもの。

パイは骨折したシマウマ、オランウータン、ハイエナ、ベンガルトラとともに海上を漂流するが、シマウマとオランウータンはハイエナに食べられ、またハイエナもベンガルトラの餌食となる。幼少時から動物園に育ったパイは、知恵を絞ってなんとかトラを手なづけながら救援の手を待つというストーリー。「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督や「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督が映画化を切望したとされるが、最終的にはリー監督に白羽の矢が立った。

●アン・リー(李安)

54年10月23日、台湾・屏東県生まれ。映画監督。英名表記はAng Lee。ニューヨーク大などで映画製作を学ぶ。これまでに国際的映画祭で多数の受賞歴がある。「ウェディング・バンケット(93年)」「いつか晴れた日に(95年)」でベルリン国際映画祭グランプリ、「グリーン・デスティニー(00年)」で米アカデミー賞外国語映画賞、「ブロークバック・マウンテン(05年)」「ラスト、コーション(07年)」でベネチア映画祭グランプリ。今年の新作「テイキング・ウッドストック(09年)」はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品した。(翻訳・編集/愛玉)

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