<早分かり><上海ギネス>「ニセモノ大国」象徴するもう一つの「ギネス」記録―中国

Record China    2009年11月10日(火) 18時4分

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7日、湖北省咸寧市で「1万人入浴」チャレンジが行われ、上海ギネス記録に認定された。なんとも紛らわしいことにこの上海ギネス、いわゆるギネス記録とは全くの別物だ。写真は上海ギネス記録「世界最大の画仙紙に書かれた寿の字」。

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2009年11月7日、湖北省咸寧市で「1万人入浴」チャレンジが行われ、上海ギネス記録に認定された。なんとも紛らわしいことにこの上海ギネス、いわゆるギネス記録とは全くの別物。ニセモノ社会・中国を代表する存在とも言える。

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上海大世界ギネス(基尼斯)総本部が認定する「世界一」の記録、すなわち上海ギネス記録とは、われわれがよく知るギネス・ワールド・レコード社のギネス記録(中国語表記は吉尼斯)とは全く異なるもの。当初、上海大世界はギネス・ワールド・レコード社の代理人であると称し活動していた。しかし当然のことながらギネスブックには記録が掲載されず、2002年には裁判沙汰ともなった。また上海ギネスは多額の認定料を徴収していたとも伝えられ、非難を浴びることとなった。

しかし不思議なのはその後。上海ギネスがいわば「まがいもの」であることが明るみに出たにもかかわらず、その人気は一向に衰える気配がない。ウェブサイトを見ると記録の総登録件数は2282件。一番新しい更新である9月にはなんと28件もの新記録が登録されている。中には「500人が同時に某社製品を使って髪を染めた」というどうしようもないものも含まれている。

「まがいもの」と分かっていながらなぜ、と怪訝な気もするが、お手軽に「世界記録」の称号を得られるならば本家ではなくともかまわないといった心境なのだろうか。ニセモノのブランド品を「本物とだいたい一緒で、値段は格安」と喜んで買う心理とそう大きな違いはないのかもしれない。(KT)

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