<パンダ>祖先が偏り過ぎ!世界の人工飼育294頭のうち、親4頭で61%を占める―中国

Record China    2009年11月15日(日) 8時29分

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12日、世界で人工飼育されているパンダの総頭数が294頭になったことが分かった。ただし、パンダの祖先が偏っており、将来的に問題が発生する可能性も考えられるという。写真は北京市内の動物園のパンダ。

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2009年11月12日、成都晩報によると、四川省成都市で11日に開催された「2009年ジャイアントパンダ繁育技術委員会・年会」で、世界で人工飼育されているパンダの総頭数が294頭になったことが明らかにされた。ただし、パンダの祖先が偏っており、将来的に問題が発生する可能性も考えられるという。

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「年会」での発表によると、08〜09年にかけては、米サンディエゴ動物園や和歌山県のアドベンチャーワールドで出産に成功するなど、パンダの人工飼育は世界的に大きな成果があった。現在世界で人工飼育されているパンダは294頭に達しており、02年に立てられた100年間にわたって人工飼育のパンダを絶滅させないために必要な頭数目標「300頭」をほぼ達成するまでになっている。

しかし、中国ジャイアントパンダ繁育技術委員会の張志和(ジャン・ジーホー)主任は、祖先が偏り過ぎだと指摘する。現在人工飼育されているパンダは、これまで数十年間にわたって保護した野生のパンダ288頭を活用し、子孫を増やし、維持されてきた。しかし、実際に子孫を残すことにかかわったのはそのうちの46頭に過ぎず、その中でも「貢献者」はごくわずかに限られているという。

四川省にある世界最大のパンダ人工飼育基地「臥龍パンダ保護研究センター」の「パンパン」は107頭、「ドンドン」は54頭、成都市の「パンダ研究基地」の「ハラン」は47頭、「リンナン」は44頭の子孫を残し、今年3月まででこの4頭の子孫だけで合計166頭、人工飼育されているパンダの61.4%にも達している。

張主任は、祖先が偏り過ぎている状態について、「現在の技術ではパンダの伝染病の予防や抑制は完全にはできない。遺伝に関する多様性は野生のパンダより劣っており、人工飼育のパンダを維持していく上で問題がある可能性がある」とし、頭数の追求から質の向上への転換を主張している。(翻訳・編集/HA)

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