2009年12月1日、中国新聞社によると、中国政府はこのほど、3年以内に汚水処理プロジェクトに900億元（約1兆1700億円）を超える予算を投じ、飲用水の安全性確保に尽力していくことを発表した。

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11月30日から北京で開かれていた第4回中国城鎮水務発展国際シンポジウムのテーマは「水環境の改善、水資源の保障」とされ、中国環境保護部の呉暁青（ウー・シャオチン）副部長が講演を行った。呉副部長は、中国の30年にわたる水質汚染改善事業は大きな成果を上げたものの、都市部における水質基準達成率は依然低く、農村部でも約2億7000万人の飲用水が安全ではないとし、中国政府が今後2〜3年以内に900億元を超える予算を投じ、汚水処理システムを建設して飲用水の安全性確保に尽力していくことを明らかにした。

また、同じく同会議に出席した水利専門家の銭正英（チエン・ジョンイン）氏（元全国政治協商会議副主席）は「中国の水利戦略の転換」と題した講演を行い、中国が直面している水利面の問題や今後の展望について語り、中国の水利政策を「水資源の開発」から「水資源の管理」へと転換していく必要性を強調した。（翻訳・編集/岡田）