2009年12月14日、環球時報によると、米ブルームバーグは10日、編集やデザイン、会社経営など多彩な才能を誇るタイラー・ブリュレ氏の「欧州の高級ブランドは中国市場に迎合するためにデザインや品位を変えて声望を失い、欧州の消費者を遠ざける危険を冒している」との意見を紹介した。

【その他の写真】

ブリュレ氏は「過去7年の間に多くのブランドがハンドバックにチャラチャラした飾り物や、靴にチェーンやバックルなどを付けるようになった。これは伝統的な審美感とは相容れないことだ」と批判し、一部のブランド企業は欧州人がまったく興味を示さない商品さえ売り出していると指摘する。さらに、こうしたブランド企業は経済が発展した北京や上海では比較的容易に多くの利益を上げられるとした上で、「伝統的な中上級ブランドは中国市場において当惑している。彼らがどう対応するのか、非常に興味がありかつ不安にさせる問題だ」と語る。

ブリュレ氏は「高級品が中国で飛ぶように売れるようになるまでは、欧州の有名ブランドは製作技術や工程を重視し、皮の特性を生かしてハンドバッグや靴を製造してきた」と語り、「品位を無視したり、中国市場に的を絞った粗雑な製品の製造は、高級ブランド品が欧米でなぜ苦境に陥っているのかの説明になるかもしれない」と指摘している。（翻訳・編集/HA）