建国60周年の節目を迎えた中国。今年もさまざまなニュースがあった。その中から象徴的な10の出来事を「09年中国10大ニュース」として振り返る。

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3つ目のニュースは中国人の日本個人旅行解禁。日本政府は09年7月1日より中国人向け個人観光ビザを解禁した。観光客が旅行中に失跡しそのまま不法滞在することなどを防ぐため、年収25万元（約350万円）以上の富裕層に限定されたが、今後、段階的に解禁していく方針だという。

中国人の日本への観光旅行はそれまで、添乗員が同行する団体ツアーに限られていた。富裕層の個人旅行が解禁されたことにより、中国人観光客の増加が見込まれている。日本政府観光局（JNTO）の発表によると、今年1−11月の訪日中国人数は94万3600人に達し、昨年に引き続き年間100万人の大台を超える見込みだ。

日本を訪れる中国人観光客1人当たりの平均支出額は外国人観光客の2倍に上り、不況に苦しむデパートや家電量販店の上得意客になっている。北海道など中国人に人気の観光地でも中国語の表記や案内放送を導入したり、中国語で対応するスタッフを置くなど、中国人観光客の呼び込みに力を入れている。（編集/TH）