超大物スターの復活や極秘婚騒動、そして中華芸能界にもはびこる薬物汚染など…09年を揺るがせた華流10大ニュースをレコードチャイナ編集部のセレクトでご紹介する。第5回は、「優等生アイドルが一転、うそつき男に！アンディ・ラウの極秘婚騒動」。

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90年代の香港音楽界を代表する「四大天王」として、長年にわたり絶大な人気を誇ってきた歌手のアンディ・ラウ(劉徳華)が極秘裏に結婚していたというニュースは、多くのファンを震撼させた。今年48歳を迎えたアンディが85年のデビュー以来、一貫して保ち続けてきた「優等生」のイメージは一気に崩壊。「世界中で唯一、決してうそをつかない男がうそをついた」と受け止められ、「うそつき男」の不名誉な称号まで与えられてしまった。

アンディの極秘婚が発覚したきっかけは8月末。結婚相手であるキャロル・チュー（朱麗倩）さんの父親の初七日の法事にアンディが参列したことだった。キャロルさんはマレーシア出身の華僑女性で、アンディとは24年におよぶ関係と伝えられる。法事を終えた2人は香港へ戻るため、マレーシアの首都・クアラルンプールの空港に姿を見せたが、その際にしっかり手をつないでおり、長年の「地下恋愛」を言葉ではなく態度でカミングアウトした形になった。

その後、アンディは公式ファンクラブサイトに、既婚を認めるコメントを発表。「ごめんなさい」としたタイトルのメッセージでは、子供をほしいと願う気持ちや、2人が高齢のために体外受精を試みること、そのために米国で入籍したことなどをつづった。入籍は08年6月で、1年以上にわたって秘密を貫いたことになる。それを「うそつき」ととらえるのか、妻のキャロルさんをマスコミから守るためと理解を示すのか。スターの私生活の苦しみが露呈された事件だった。

10月、シンガポールの人気バラエティ番組「不給一口叮」が実施した視聴者アンケートでは、「芸能界のダメ男」の2位にランクインしてしまったアンディ。スターに夢を求める中国語圏のファンは、芸能人の結婚と「うそ」には厳しいようだ。(編集/愛玉)