<現職警官>3日連続勤務で休憩わずか6時間、殉職者の9割が過労死―河南省

Record China    2010年1月4日(月) 18時0分

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12月31日、河南省公安局民警(人民警察官)では1995年以来、警官330人が殉職。09年には24人が犠牲になったが、その9割が過労死によるものだという。写真はナンバープレート盗難事件を捜査中の河南省の警察。

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2009年12月31日、中国中央宣伝部出版の雑誌「半月談」は河南省公安局について取材を敢行。同省公安局に所属する民警(人民警察官)の過酷な労働状況を明らかにした。

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中国最多の人口を抱える河南省は今年7月にも人口1億人を突破するという。同省で働く民警は8万516人。人口1万人当たり警察官はわずか8人で、全国平均の11人や国際平均の30人にはるかに及ばない。河南省には全国平均からすると2万8000人の警察官が不足していることになる。

南陽市公安局苑城分局派出所の段大軍(ドゥアン・ダージュン)元所長は、2009年1月7日午前に、管轄区内に住む失職者家庭11軒を訪問。同日午後にヤミ商売の拠点を摘発し、オートバイで3時間かけて70km離れた農村へ行き、被害者を捜索。翌8日の朝5時に派出所に戻り調書を作成。午後2時に上層部へ報告。同6時に入院中の重病の母親を見舞い、そのまま当直。その晩、窃盗犯3人を逮捕。翌9日には傷害事件を解決し、紡績工場を訪問し労働条件を査察。そして午後4時ごろ、心臓発作を起こして帰らぬ人となった。享年43歳だった。

省公安局では1995年以来、民警3900人以上が職務中に負傷し、330人が殉職。09年はこれまでに24人が殉職しているという。注目すべきはこれら殉職者の90%が過労死だという点だ。警察官を死に至らしめるのは、もはや凶暴な犯罪者ではなく過酷な労働条件であると断言できるほど、現場は深刻な状況に陥っているという。(翻訳・編集/本郷)

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